むし歯治療

痛みの少ない治療、再発しない治療を心がけています

むし歯治療

当院のむし歯では、下記の点を大切して、むし歯治療に取り組んでいます。

・進行したむし歯の診断を的確に行うこと。
・できるだけ歯を削らず、予防すること。
・治療が必要な場合、質の良い治療を行うこと。
・再治療のリスクが下げられる方法をご提案すること。


初期のむし歯の場合は、フッ素塗布などで
進行の予防しながら経過をみることがあります。

もちろん、進行したむし歯の場合は治療が必要です。
むし歯の進行具合によって、治療方法は様々です。

当院では、再治療のリスクを下げる方法として、
その日に詰め物・被せ物の治療が可能な
セレック治療を行っております。

さらに治療前には、担当した歯科衛生士から
・歯磨きなどのお手入れ方法
・日ごろの生活習慣の改善・ご提案
・むし歯を新しくつくらない、進行させない予防対策
をご案内しています。

むし歯の進行に合わせて治療を行います

むし歯治療

図:一般的な虫歯治療の流れ

むし歯の治療は、その進行具合によって、治療方法が変わります。残念ながら、むし歯が歯の神経まで進行していた場合、いわゆる歯の神経の処置が必要になります。
・むし歯が神経まで達していない場合
・むし歯が神経まで達している場合
・抜歯を検討する場合

むし歯が神経まで達していない場合の治療 
<う蝕1度>C1
歯の表面のエナメル質にだけむし歯になった状態です。ごく初期の段階では予防しながら経過をみることもありますが、穴ぼこが空いている・清掃状態が悪いなどの状況によって、治療を行います。

<う蝕2度>C2
エナメル質の下にある象牙質にまで達したむし歯です。まだ神経に達していないので強い痛みはありません。しかし、冷たいものやときどき甘いものなどがしみ始めます。

●歯の神経を温存する治療について
歯の寿命を延ばすために、歯の神経を温存する治療(以下温存治療)を行う場合があります。この治療法の適応は、基本的にう蝕2度までです。この治療には経過観察が必要であり、神経を温存する治療を行っても、※神経処置が必要になってしまう場合があります。当院では患者さんとよく相談の上で、温存治療を行っています。

むし歯治療

図:詰め物・被せ物治療について

●プラスチックの小さな詰め物(コンポジットレジン修復)
材料:歯科用プラスチック
むし歯を削り取った部分に、ほぼ歯と同じ色の
歯科用プラスチックを詰めて固める方法です。

●大きな詰め物(インレー・アンレー修復)
材料:金属(銀歯・金歯)、プラスチック、セラミック
むし歯を削り取った部分の型を採り、その歯型で詰め物を作って詰めます。
むし歯の大きさや噛み合わせの力のかかり方などを
加味しながら、レジン修復に適さない場合に行います。

●被せ物・差し歯(クラウン修復)
材料:金属(銀歯・金歯)、プラスチック、セラミック
むし歯で壊れた歯を丈夫な被せ物で覆う治療です。
歯型をとって、被せ物を作ります。

当院では、再治療のリスクを下げる方法として、
その日に詰め物・被せ物の治療が可能なセレック治療を行っております。

むし歯が神経まで達している場合の治療 
<う蝕3度>C3
むし歯が神経に達し、歯髄炎を起こした状態です。無症状なこともありますが、歯の外から骨の中や骨の外へ炎症が広がることもあります。ここまでくると、激痛を伴うことがあります。

●歯髄炎の処置(以下、根管治療)
1. むし歯になっている部分を削り、感染した神経を取り除きます
2. 歯の根の部分をていねいに掃除し、消毒を繰り返します(この治療を数回行います)
3. 歯の根には樹脂の材料を詰めて密封し、X線で確認します。その後、被せ物を作製し、装着する治療に移ります。

●根管治療の再治療の場合
1. 古い根充材をファイルという器具で慎重に除去し、清掃します。
2. 歯の内部や根の先の周囲で、繁殖した細菌を消毒します
3. 症状がなくなり、根の中の無菌状態を確認できたら、歯の根には樹脂の材料を詰めて密封し、X線で確認します。その後、被せ物の治療に移ります。

ラバーダムについて 
ラバーダムは、根管治療で用いる歯の周りにつけるゴムの膜です。イメージとしては、ドラマのオペのシーンなどで、手術野にかけられている清潔な布です。ラバーダムは、唾液の侵入や薬液の漏出を防ぐことが出来ます。唾液には多くの細菌が含まれますので、これらを排除することで、治療成績は向上します。当院では、根管治療の成功率を高めるため、出来るだけラバーダムを装着し、治療を行います。

抜歯を検討する場合
<う蝕4度>C4
歯の頭の部分がむし歯でなくなって、いわゆる根だけが残っている状態です。この状態は、歯を残すことがむずかしい状態です。歯冠の崩壊が著しく、前述のラバーダムを装着できないような歯や周りの骨が溶けてグラグラになっている歯については、残念ですが、治療の適応がありません。
抜歯後は、歯を補うために、次の治療を考える必要があります。

・ブリッジ:橋渡しの差し歯
・義歯:いわゆる入れ歯
・インプラント

レーザー機械の紹介
歯科治療の補助においては、有用であり、むし歯治療や口腔外科処置で用いることがあります。
※レーザーはその使用上の特性から、単独でむし歯治療に使うことは難しいです。

●オペレーザー(炭酸レーザー)炭酸レーザー
炭酸ガスレーザーです。強いレーザー光を当てて、照射面を焼灼します。出血する歯肉の止血に用います。また外科処置時に傷口、骨面の止血で用いることがあります。その他の用途としては、口内炎、むし歯の進行予防、知覚過敏の処置などに使う場合があります。

●ライトタッチレーザーライトタッチレーザー
半導体レーザーです。水を併用するので、痛みの発生が最も少ないレーザーとして評価されています。口唇粘液嚢胞などの外科処置や根管治療で用いることがあります。

痛みの少ない治療を実践するために

歯科医院が苦手という方は、麻酔の針が刺さるときのチクッとした痛み、麻酔液の注入時の痛みが苦手というケースが多いようです。 当院では、麻酔注射の痛みを出来るだけ減らせられるように、下記のように対応しています。

・髪の毛より細い針を使います
・呼吸に合わせた刺入などで痛みに配慮します
・表面麻酔を行うことがあります(症状・状態によっては適応不可)
・電動麻酔注入器の使用することがあります
・静脈内鎮静法の実施しています

麻酔注射が怖い、痛みが心配な方も、どうぞ安心して受診してください。